う〜ん
事業仕分けの記事を読んでたら、チーモンのシチサンの冒頭を見逃しました(苦笑)
そんな事業仕分けですが。
正直、よくわかってません。
そういう前置きをして、ちょっと思ったことを徒然。
科学の話題。
スパコンの予算削減が話題になってますが、そのほかにも科学事業がいろいろ削減・縮小・見送りされてるみたいですね。
なんていうか、あれくらいの議論で大丈夫なんでしょうか。
「何故、スパコンが1位じゃないといけないのか?」
という言葉が議論を決定付けたみたいですが、そこなんですかね、問題って。
別に1位を目指してるだけじゃないと思うんですが。
オリンピックで1位を取るってわけではないんですから。
結局、国民にリターンが見えないってのが問題ってことですかね。
日本には、基礎研究軽視の風潮があるみたいです。
確かに、大学の白衣とか着ちゃってる先生達の研究が、身近で役に立ってるなんて感じる人はほぼいないでしょう。(日常に直結してるという観点で)
でも、めぐりめぐったら役に立ってるんですよ。
ノーベル賞受賞ということに関して聞いたことがあります。
たとえば、ある物質を世の中で初めて発見した(見えなかったものが見えた)。
しかし、これだけではノーベル賞はなかなかもらえません。
その発見したものが、その後世の中の役に立ったかどうかで、受賞は決まってくる。
確かに、それってすごく当たり前なことに感じますよね。
役に立たないものに賞をあげたってしょうがない。
でも、発見しなければ、応用はないわけです。
ちょっと話がずれちゃったかな?
基礎研究ってそういうものだと思うんです。
いつかのベースになる。教科書になる。
リターンは10年後、20年後やってくる。
新薬開発には、2、30年かかるのは当たり前。
そんな中で、目に見えるリターンがなければ予算をもらえないのでは、研究にならない。
基礎研究と応用研究(世の中に直接役立つもの)は、きっては成らない関係なんだと思う。
若手育成もかなり厳しいみたい。
若手研究者の科研費(研究予算みたいなもの)が対象になってます。
これからどんどん研究をしていく人の予算がなくなっていいんでしょうか。
資源がない日本だから、科学技術立国なはず。
あたしは、ドクターまで行く気はないし、そんな頭は欠片もないけど。
優秀な人がどんどん日本から出て行ってしまうんじゃないでしょうか。
日本では若手に対する支援が少なく、研究がしづらいと聞きます。
研究場所を求めて、どんどん海外へと流出していってしまう。
海外で経験積んで戻ってくればよい、という楽観的な意見をみたりしますが、
戻ってくるとホントに思ってるんでしょうか。
研究チャンスを求めて出て行った人が、わざわざ日本に戻ってきますか?
どうして勿体無いって思ってくれないんでしょうか。
ただでさえ、ポスドク問題もあるのに。
せっかく無償化にして高校に行く人が増えて、理系好きな学生が仮にも増えたって、明るい未来はみえなくなったりしないかな。
工学部の大学院生としてはちょっと考えることがあるこの問題。
※事業仕分け全てを否定しているわけではありません。